2019年4月14日日曜日

テスト駆動英語学習(TDEL)-情報ソース編(その2)

前回記事では、私の学習手法に「テスト駆動英語学習(Test-driven English Learning:TDEL)」という名前をつけ、5種類の情報ソース(教科書、辞書(オンライン)、ブログ記事、ビデオ(オンライン)、マイノート)の概要を中心に紹介しました。今回は、5種類のうち、マイノートを除く4種類の外部ソースは具体的にどんなものがあるかを紹介します。(マイノートはテストの振り返りと強く関連するため、振り返りを説明するときに一緒に説明します。)

本題に入る前に
 今回紹介する4種類の情報ソースは、あくまで私の個人的なものです。前回記事の通り、TDELでは情報ソースの豊富なバリエーションを推奨していますが、具体的に指定していません。唯一指定するとすれば、自分の興味のある分野です。興味のある分野であれば学習効果も高くなり、その分野の語彙が豊富になれば会話のモチベーションも上がると考えているからです。以下で紹介する私の情報ソースが、みなさん自身の情報ソース選びのヒントになれば、うれしいです。

私の情報ソース
 本当はもっと多いのですが紙面の制約条件を利用して、各カテゴリーにつき具体的な情報ソースを3つに絞って、以下に示します。

図:私の情報ソース(外部ソース4種類)

 情報ソースはカテゴリー毎に使い勝手の良いところ、悪いところがあります。また、情報ソース毎に見るとそれぞれ特徴があり、私の利用方法も異なります。

(1)教科書
 教科書は、整理、吟味された単語、文例が掲載されているので、信頼できる情報ソースとして使っています。また、文例の音声(DVD又はダウンロード形式)がついているのも良い点です。一方、テキスト形式で提供されていないことが多いので、文例のコピー&ペーストができない、検索ができない難点があります。

(1A)金のフレーズ(TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ, TEX加藤氏 著)
 3月23日の記事でも紹介した通り、この教科書は「日本語⇒英語の穴埋め問題を繰り返し解くのは、英語の語彙増強に非常に有効だ」と私に気付かせてくれました。TOEICの頻出単語 1000語が厳選され、単語ごとに7語以下のフレーズにまとめられています。私の問題集としては7語以下は少し短いので、金フレは問題作成のための単語選びに使っています。
 各フレーズの備考欄に時々出てくるTOEICの世界の解説も楽しめます。金フレの想定読者はTOEIC 500点以上なので、基礎から学びたい人は銀フレ(TOEIC L & R TEST 出る単特急 銀のフレーズ, TEX加藤氏 著)がおすすめです。

(1B)瞬間英作文(どんどん話すための瞬間英作文, 森沢洋介氏 著)
 前回記事で紹介した「問題文の長短混在:聞きながら話す能力の強化」の一つ「短文:思ったことをシンプルに瞬時に言う能力を強化」を気づかされた教科書です。この教科書の790の例文は、全て私の問題集に登録しています。中学校で習う用法に限定していることもあり、簡単すぎると感じる例文も多々ありますが、自分は使えていない(または忘れていた)用法もあり、学びなおしには最適です。
 分散学習アプリAnki(3月31日の記事)が記憶の定着度(=問題の難易度)に応じて適切に出題間隔を調整してくれるので、簡単すぎる問題が連続して飽き飽きすることはありません。むしろ簡単な問題と難しい問題が混在していた方が、予測不能性が増し、作文トレーニングとしての効果は上がると感じています。

(1C)English Upgrader+
 TOEICを運営するIIBCがインターネット上で無料公開している教材です(一般にいう教科書ではありません)。前回記事で紹介した「問題文の長短混在:聞きながら話す能力の強化」の一つ「長文:英文を脳内に保持する能力(リテインする能力)を強化」のための情報ソースとして使用しています。
 教材はPDF/MP3形式で提供されていて、文例のコピー&ペーストができるため、問題を登録するのが非常に楽です。それも、無料なので使わない手はありません。

(2)辞書(オンライン)
 3月16日の記事で紹介した「英単語の意味を英語で覚える学習の失敗」の2014年から、単語の意味は、英国発のオンライン辞書(無料版)で調べています。なぜ英国の辞書かというと、日本の辞書と比べて、意味の分類がしっかり設計されている、用法に関する情報が豊富、そして例文が豊富だからです。またオンライン辞書を使っているので、例文のコピー&ペーストができ、問題として登録するのが非常に効率的です。

(2A)LONGMAN (Longman Dictionary of Contemporary English Online)
 私がメインで使っている辞書です。この辞書はたくさんグッドポイントがあるのですが、特に重宝しているグッドポイントを挙げると、コロケーション(連語:一緒に使われる語と語の組み合わせ)が豊富、例文が豊富、そして英和・和英の機能もあるところです。(コロケーションの習得は、3月23日の記事でも紹介した通り、私の英語学習の基本戦略の一つです。)
 上記(1A)金フレは単語選びに使っていますが、例文は主にLONGMANのものを使っています。例文には「イーストウッドは, 続・夕陽のガンマンに主演した。」/"Eastwood starred in ‘The Good, the Bad, and the Ugly’."というような、日本の辞書にはなさそうなステキなものもあります。(和訳は、私が作成)

(2B)Cambridge (Cambridge Dictionary)
 私がサブで使っているオンライン辞書です。英和・和英の機能もあります(例文の和訳はない)。LONGMANに無いこの辞書のアドバンテージは、"English Grammar Today"というグラマーの解説記事です。例えば"would"のような微妙な助動詞が、文の中でどのような意図でつかわれているかよくわからなくなった時、この辞書を使っています。解説は英語ですが、非常にわかりやすく解説してくれています。

(2C)Oxford (Oxford Living Dictionaries)
 私の3つ目の辞書です。もともとはメインで使っていました。創刊1884年と歴史がある魅力的な辞書なのですが、英和・和英がないうえ、英語の定義文が私には難解でメインでの使用を断念しました。LONGMAN、Cambridgeで適当な例文が見つからないときは、このOxfordで例文を探しています。

(3)ブログ記事
 ブログ記事は、辞書ではわからなかったことー単語の実際の使い方や、二つの語の意味の違い等-を調べるときに使っています。特定のサイトを参照するというよりは、Google検索から結果としてブログ記事にたどり着く流れです。例えば"as"と"because"の違いを調べるときは、Google検索で「as because 違い」で検索します。日本語の記事で適当なものが見つからなかったときは、”as because difference"で英語の記事を検索します。
 このように、困ったときに必ず参照する特定のブログはないのですが、これまで意味を調べてきた中で結構使えたのが「ネイティブと英語について話したこと」「DMM英会話 なんてuknow」「weblio英会話コラム」です。

(4)ビデオ(オンライン)
 前回記事で紹介した「語彙の広がり(出現頻度の高低の混在):自分から話題を振る能力の強化」のための情報ソースです。おすすめのコンテンツは、スピーチやテレビドラマ、または映画です。やはり、熟練のスピーカーや脚本家が練りに練った言葉というのは、こんなことを喋れるようになりたいという気にさせてくれます。ただ、日本語の字幕は、そのままでは使えません。翻訳の目的が、英語を正確に訳すことではなく、日本の視聴者が読む速度を考慮しつつ、すんなりと意味をつかんでもらうことだからです。

(4A) Steve Jobs’ Speech, June 2005
 Apple創業者 Steve Jobsが、2005年にスタンフォード大学の卒業式でした伝説のスピーチです。Youtubeに日・英の字幕付きのものがあります。スピーチは3つのストーリー(”connecting the dots", "love and loss", "death")から成ります。詳細は省きますが、一言で言うと「一日一生」という日本の思想に酷似しています。スピーチの中には珠玉の言葉がちりばめられています。
 テストしながら「もし今日が自分の人生の最後の日だとしたら, 今日しようとしていることは本当にしたいのだろうか?」/"If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?"と自分に問いかけるのも良いものです。

(4B) HOMELAND / (4C) 24 -TWENTY FOUR-
 この2つは、どちらともアメリカの捜査官とテロリストとの戦いを描いたテレビドラマです。私はどちらともHuluで視聴しました。難しいことを抜きにすると、アメリカのドラマは映像のクオリティも高く、スピード感があって面白いです。
 Huluだと、英語字幕、日本語字幕を表示できるので、根気があれば問題集を作れます。ただ、テレビドラマは、スピーチと比べて1話40~50分と長く、1シーズン20話程度、それが5~8シーズンあったりするため、問題集の作成効率という面では課題が残ります。脚本家が練りに練ったセリフが、映像とリンクするわけですから、効率的に問題を作成できれば、効果は高いと思います。ただ、私もテレビドラマの問題作成には少々苦戦しています(効率的な問題作成は今後の課題)。初めは楽しみのための視聴に留めるのがよいかもしれません。



簡単なまとめ(2回分)
 以上、2回にわたって「テスト駆動英語学習(Test-driven English Learning:TDEL)」の問題集の情報ソースを紹介しました。
 前回の情報ソース編(その1)では、問題集の目的―聞きながら話す能力の強化、自分から話題を振る能力の強化―をあげ、そのために、情報ソースの豊富なバリエーション、短い文と長い文の混在、基本的な語彙と興味のある分野の語彙拡張が効果的であるという考えを紹介しました。今回の情報ソース編(その2)では、情報ソース(外部ソース4種類)を具体的に示し、カテゴリー毎に使い勝手の良いところ、悪いところ、私の利用方法を紹介しました。
 次回以降は、実際にどうやって問題集を作っていくか、テストの振り返りをするか等を紹介していきたいと思います。

それではまた! by a2c

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